ブラウザだけで動く、25パッドのサンプラー&DAWです。インストール不要で、スマホでもパソコンでも使えます。このガイドでは「音を入れる → ドラムを打ち込む → 曲にする → ミックスして書き出す」までを順番に説明します。

015分で始める

まずはデモのビートを鳴らして、1つ音を差し替えてみましょう。

  1. アプリを開いたら、左上の ▶ を押します(パソコンなら Space)。デモのビートが鳴ります。
  2. パッド タブで、色の付いたパッドをタップしてみます。下の段に KICK・SNARE・CLAP・HAT などのドラムが集まっています。
  3. 空いているパッド(上の段)を選んで マイクをオン → ● REC で声や手拍子を録音します。もう一度押すと止まり、パッドに入ります。
  4. ドラム タブで、録った音の行をクリックしてリズムに置きます。
  5. 保存・使い方 タブの 曲をWAVで書き出し で、1本の音声ファイルにできます。
ヒント:音が出ないときは、一度画面をタップしてください。ブラウザは操作があるまで音を出さない決まりになっています。iPhoneは本体のマナーモードもオフにしてください。

02画面の見方(シンプル/プロ)

D-Padサンプラーのパッド画面
上から順に、操作パネル(再生・録音・BPM・パターン)、お知らせ欄、タブ、作業エリア。

03パッドに音を入れる・叩く

パッドは5×5の25個です。左下の4×4がドラム用で、MPCと同じく左下から並んでいます。上の段と右の列は、ループや声ネタなど自由に使える追加パッドです。

010203040506070809101112131415TOMRIMOHATSTAB20KICKSNRCLAPHAT25

音の入れ方

  • マイクをオン → ● REC:その場で録音。「音が入ったら開始」にすると、声を出した瞬間から録れます。
  • 音声ファイルを読み込む:手持ちのWAV・MP3などを入れます。
  • 録音アプリで録る:スマホの録音アプリで録った音を取り込みます。
スマホでのパッド画面
スマホでも25パッドが1画面に収まります。
パッドと右側のパッド設定
右側でパッドごとに音量・パン・ピッチ、鳴り方、エフェクト3つを設定します。

パッドの色を変える

右側の パッドの色 から色を選ぶと、パッド・打ち込みの行・波形・ミキサーがその色になります。丸い色見本のほか、右端の四角から好きな色を自由に選べます。元の色 で戻ります。色はプロジェクトに保存されます。

鳴り方

モード動き向いている音
ワンショット叩くと最後まで鳴るキック・スネアなど
ループ押すと回り続け、もう一度押すと止まる。「テンポに同期」で曲の速さに合わせるドラムループ・フレーズ
押す間だけ離すと止まる長い音・効果音

叩く方法は、画面タップ、パソコンのキーボード(1〜5・Q〜T・A〜G・Z〜B・NM,./ が上の段から順に対応)、MIDIパッド、PlayStationなどのコントローラーが使えます。

04ドラムを打ち込む

ドラムの打ち込み画面
音が入っているパッドだけが行として並びます。空きパッドも出したいときは「空きパッドも表示」にチェック。
  1. 描く ツールで、行の好きな位置をクリックすると音が置かれます。もう一度クリックすると消えます。
  2. 上の A〜H で8つのパターンを切り替えられます。パターンの長さは1・2・4・8小節から選べます。
  3. リアルタイムで叩いて録るときは ● REC(0)。カウントインのあと、叩いたタイミングが記録されます。「録音時にクオンタイズ」でズレを自動で直せます。
  4. 選択・移動 ツールでノートを囲んで、まとめて動かしたり、強さ(ベロシティ)を変えたりできます。
ヒント:1拍を192に分けた細かさ(192 PPQN)で記録しています。グリッドを「1 tick」にすると、ハネたノリや微妙なズレもそのまま打ち込めます。SWING でハネ具合も調整できます。

05アレンジで曲にする

アレンジ画面
ドラム・楽器・オーディオのトラックを横に並べて曲にします。オーディオの上には自動でコード名が出ます。

06録音・テイク・パンチイン

  1. オーディオトラックの ● を押して録音待機にします(パッド画面で先に「マイクをオン」)。
  2. ● REC で、伴奏を聴きながら録音します。
  3. ループをオンにしたまま録ると、1周ごとに別のテイクとして残ります。クリップの「テイク」ボタンで一番いいものを選び、「このテイクだけ残す」で整理します。
  4. パンチイン をオンにすると、ループ範囲だけを録り直せます。1小節前から再生が始まるので、流れに乗って入れます。

選んだオーディオクリップには小さな□が出ます。上の角の□をドラッグでフェードイン・フェードアウト、中央の□を上下でクリップの音量です。

07ピアノロールとMIDI

ピアノロール
下の欄でベロシティ、モジュレーション、ピッチベンドを描けます。

08タッチ演奏とアルペジエーター

ピアノロール(スマホでは 鍵盤)タブの下にある演奏パネルで、指でリアルタイムに弾いて録音できます。

タッチ演奏パネル(スケールモード)
スケールモード:選んだキーとスケールの音だけが並ぶので、どこを押しても外れません。

アルペジエーター

アルペジエーター にチェックを入れて和音を押さえると、1音ずつ分けて自動で弾きます。再生中は曲のテンポとグリッドにぴったり合います。

設定内容
パターン上昇・下降・上昇→下降・弾いた順・ランダム・和音を刻む
速さ1/4〜1/32(3連符もあり)
音域1〜4オクターブに広げて弾く
長さ1音の長さ(短くするとスタッカート)
ホールド指を離しても弾き続けます。次に押した和音に切り替わります
  1. 演奏パネルの ● 録音 を押すと、選んでいる楽器トラックに録音が始まります(カウントイン付き)。
  2. 弾いた音はアルペジオの音も含めてそのまま記録され、もう一度押すと止まって新しいクリップになります。
  3. すでに打ち込んだ和音は、ピアノロールで選んで 選んだ和音をアルペジオに変換(プロ)で、あとからアルペジオにできます。

09音作り(シンセ・画像から音)

音作り画面
波形を指で描いたり、写真やイラストを読み込んで音に変えたりできます。

作った音は 空きパッドに入れる でパッドに入れたり、鍵盤で弾く で音階のある楽器トラックとして使えます。

10波形の編集・BPM合わせ・コード表示

波形エディター
範囲を選んで切り取り・コピー・貼り付け・フェード・ノーマライズ・リバース・ピッチや長さの変更。

11ステム分離(AI分離を含む)

ステム分離画面
曲をボーカル・ドラム・ベースなどに分けて、パッドやオーディオトラックに入れます。
注意:AI分離のモデルは「個人利用・研究目的のみ」の条件で公開されています。商用の制作には使えません。使う前に画面の説明を読み、同意のチェックを入れてください。音はどこにも送信されません。

12ミキサーとエフェクト

ミキサー画面
トラックごとにEQ・コンプ・エフェクト2つ・センド、出力先(マスターまたはバス)。

エフェクト66種の例

分類主なエフェクト
ピッチピッチ補正(ケロケロ・キーとスケール指定)、ハーモナイザー、ピッチシフター、オクターバー
リバーブアルゴリズムリバーブ(高品質)、シマー、ホール、プレート、スプリング、ゲートなど
ダイナミクスリミッター(トゥルーピーク)、コンプ、トランジェントシェイパー、ノイズゲート、ディエッサー、M/Sイメージャー
歪み・色付けテープサチュレーション、エキサイター、レコード(ローファイ)、オーバードライブ、ビットクラッシャーなど
モジュレーション・ディレイコーラス、フェイザー、トレモロ、テンポディレイ、ピンポン、テープエコーなど
ヒント:スライダーはダブルクリック(ダブルタップ)で初期値に戻ります。

13エフェクター(オンラインエフェクター)

マイクやギターの音にリアルタイムでエフェクトをかけたり、音声ファイルにエフェクトをかけて書き出したりできます。インストール不要のマルチエフェクターとして使えます。

エフェクター画面
左が入力・出力・チューナー、右がペダルボード(6つまで、上から順にかかります)。

マイク・楽器にリアルタイムでかける

  1. エフェクター タブで「マイク・楽器(リアルタイム)」を選び、▶ エフェクターを入れる を押します(初回はマイクの許可が出ます)。
  2. ヘッドホンをつないでから モニター をオンにすると、エフェクトのかかった音が聴こえます。
  3. 右のプリセット(クリーン、クランチ、ハードロック、ファズ、アンビエント、ボーカル、ケロケロ声、ロボット声、ハモリ声、ラジオ、ローファイ、ベース)を選ぶか、FX1〜FX6 に66種類のエフェクトから自由に並べます。
  4. ● かけた音を録音 で、エフェクト後の音を録れます。録った音は WAV保存・空きパッド・オーディオトラックに送れます。
ヒント:チューナー付きです(ギターの6弦すべてで ±1セント以内を確認)。「バイパス」でエフェクトなしの音とすぐ比べられます。作った組み合わせは名前を付けて「保存」しておけます。
注意:スピーカーで鳴らすとハウリングします。ギターやベースはオーディオインターフェース経由でつなぎ、ヘッドホンで聴いてください。Bluetoothイヤホンは遅れが大きいので向きません。

音声ファイルにかける

「音声ファイル」を選んでファイルを読み込み、▶ ループ再生で試す で聴きながら調整します。エフェクトをかけて書き出す を押すと最高音質で仕上げ、音割れしないよう −1 dBTP にそろえて保存できます。

14保存と書き出し

保存・書き出し画面
WAVの形式、サンプルレート、音量(LUFS)を選んで書き出します。

15ショートカット一覧(パソコン)

キー動作
Space再生/停止
0録音(● REC)
Escすべて停止
1〜5 / Q〜T / A〜G / Z〜B / N M , . /パッドを叩く(画面のパッドと同じ並び)
A W S E D F T G Y H U J Kピアノロール画面で鍵盤を弾く
Z / Xピアノロール画面でオクターブを下げる/上げる
ホイール / Shift+ホイール拡大縮小/左右に移動
Alt+ドラッググリッドに吸着させずに動かす

16困ったときは

音が出ない

一度画面をタップしてください。iPhoneは本体のマナーモードをオフに。Bluetoothイヤホンは少し遅れて聞こえることがあるので、録音のときは有線をおすすめします。

マイクが使えない

ブラウザのアドレスバーの鍵マークからマイクを「許可」にしてください。アプリ内のプレビュー表示ではマイクが使えない場合があります。

MIDI機器がつながらない

MIDIはパソコンとAndroidのChrome/Edgeで使えます。iPhone・iPadのSafariは対応していません。

AI分離のダウンロードが止まる

通信環境の良い場所でやり直すか、「モデルファイルを選ぶ」から、npmの demucs パッケージに入っている htdemucs.onnx を指定してください。

前に作ったプロジェクトのパッドの位置が変わった

ドラムのパッドを左下に集める変更に合わせて、古いプロジェクトは開いたときに自動で新しい並びに移し替えます。音や打ち込みはそのまま残ります。